月別アーカイブ: 2022年3月

ワインと郷土料理 ボバル サン・ブラス

今回紹介するワインは、ボバル サン・ブラスです。

ボバルがブドウの品種名で、サン・ブラスはボデガ名とシンプルな名前となっています。

ボバルというブドウは、スペインの中心部カスティーリャ・ラ・マンチャ州の東部とバレンシア州の土着品種で、豊かな果実味が特徴的です。
また近年は、他のブドウより抗酸化作用が強いとも言われており、注目が浴びているそうです!

2000リットルのフードルという大きめの樽で14ヶ月間熟成されていますが、ボバル本来の果実味がしっかり出ている一方、熟成感もありますので、非常に良く仕上がっています。

このワインは肉料理との相性が良いことはさる事ながら、こちらのワイナリーがバレンシア州にあるということで、パエリアとも相性が抜群です!

写真のパエリアはうなぎを使ったパエリアで、コース料金とは別途料金が掛かりますが、その日のおまかせパエリアもございますので、ご予約の際にはパエリア希望の旨をお伝え下さい。
(ご希望がない場合、当日の仕入れの状況などにより、アロスメロッソというスペイン風リゾットになる可能性がございます。)

まん延防止等重点措置法が明け、ゆっくりお食事を楽しまれる方、また遅めに来店される方も少しずつ増えてきました。
個室や大人数でのご予約も少しずつ増えてきておりますので、歓送迎会での利用をお考えの方はお早めの予約をお願いいたします!

チャコリ=微発泡? ドニエネ ベインテ

今回紹介するワインは、ドニエネ ベインテです。

白ワインを希望されるお客様には味のお好みやご予算を聞くのですが、味は辛口が良いというお声をよく聞きます。
シェリーなどを除き基本的には辛口のものが多く、次にどういった辛口が良いかも伺います。
すっきりした辛口、フルーティーな辛口、しっかりボディのある辛口などをお伝えして、すっきりした辛口となると、まず候補にチャコリが挙がります。

チャコリは、スペイン北部バスク地方で造られるワインで微発泡性のものが多く、高い位置から注がれることもあり、バスクブームと同時に認知度が上がりました。
今回のドニエネ ベインテも、チャコリと呼ばれるものではありますが、こちらは微発泡ではありません。
8ヶ月間の樽熟成をしており、フレッシュな微発泡は無くなり少しボディが出てきていますが、本来持っている豊かな酸のおかげで、すっきりした味わいを保っています。

こちらのボデガには4年前、サン・セバスティアンのワインショップで働いていた時に訪問したことがあり、アンチョビやベントレスカと呼ばれるビンナガマグロのトロツナの缶詰、またマグロのタルタルと言った食材に合わせて楽しみました。



当店ですと、魚介類はもちろん今が旬のホワイトアスパラを使った料理とも相性が良いと思いますので、ご希望の場合は、予約の際にお伝え下さい!

まん延防止等重点措置法が延長となりましたが、少しずつお客様が戻ってきており、個室が埋まっている日も出てきています。
お席のご希望などございましたら、お早めにご連絡下さい。

今週のオススメワイン 7

今回紹介するワインは、ペガソ・グラニートです。

産地はグレドス山脈にありガルナッチャというブドウを使い、エレガントな味わいのワインで近年注目を集めています。
生産者はテルモ・ロドリゲスといい、スペインでは知らない人はいないくらい有名な方です。
彼は1990年代から、スペイン各地のテロワールや土着品種を重視したワインを造っており、このグレドス山脈のエリアでも早い時期から造っていたと言われています。

私自身はスペインの試飲会でテルモ・ロドリゲスにお会いして、その際に各地域のワインを試飲しましたが、どれもその地域の良さやブドウ品種の特徴が出ていたことが印象に残っています。

飲み口が軽やかで最初に書いた通りエレガントな一方、アルコール度数が14.5度と飲み応えのあるワインに仕上がっています。

スペインはしっかりとした味わいの赤ワインが多いので、そういったワインが苦手な方にはオススメです!

3月に入り陽射しも温かくなりつつあります。
まだまだ不安なことが多いですが、春を感じながら日々を過ごしていけたらと思います。

それではまた次回、よろしくお願いいたします。

ホールスタッフK