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心の故郷Fonda Salaへ

だいぶご無沙汰してしまった。4~5年ぶりの訪問。バルセロナから電車で1時間ほど電車に揺られてVicへ。スペインあるあるで電車で事件が。乗った電車一切アナウンスがない。Vicまで行くはずの電車が途中から逆走。勘ががすぐに働きなんかヤバイやつかと思い電車内を歩いて探索するといるのは自分らともう一口のカタルーニャ人のグループ。どこに行くんだって聞いたらpuigcerdaと言う我々がVicより遥か先の街へ。これ絶対行かないやつだと思いすぐに降りた。そしたらないはずやね電車がすぐに来た。ラッキー。時刻表を信じてはいけない。信じてよいのは自分の感性笑 信じられないことが当たり前のように起こる国なんです。Vicから数少ないバスに乗りOlostへ。もし気付かずに乗ってたらバスには乗れなかった。バスで1人6€くらいだったかな。タクシーだと40€くらいかかるかもしれない。
私が1年ちょっと山籠りさせて頂いたFonda Salaに。手前のスペースはバルのような感じで街の人らや労働者に愛されるスペース。奥はガストロノミーな料理を楽しめるレストランのスペース。家族経営のお店で親子で料理を作り父は伝統カタルーニャ料理の権威。息子は父の料理を引き継ぎながらアルサックやスベロアで研鑽を積んだそこそこまともなやつ笑 長男はソムリエ。

お父さんは良いものが大好きでアートや芸術、そしてワインのコレクションもすごい。私がいたころペトリュス82年が1800€だった。安い。高いけど安い。その性格は料理にも現れていて食材にも妥協がない。

ワインセラーの入り口

ベガシシリアの山。全部入ってました笑

フェルミンチョにあるウニコはここで買わせてもらってるものもあります。古いウニコなんてなかなか買えませんから。

まぁよくあるやつです。

オマールブルーのサラダ仕立て

ビエのカネロニ。イノシシやキジや色んなお肉が入ってます。

グラモナと双璧の作り手であるレカレド社のbrut de brut。やはり旨い。

これなーんだ?

グラモナのソーヴィニヨンブラン。スパークリングの作り手でなかなか秀逸な白ワイン作るところは少ない。

ホイル焼きは黒トリュフの丸焼き。塩漬け豚バラ肉で巻いてオーブン焼きカネロニもですがこの料理もスペシャリテ

スズキのドノスティア風。ヨーロッパのスズキは美味い。何が違うのかな?品種自体も違う気がします。スペインのスズキ中骨とかかなり厳ついですし。値段もk40€くらい。めちゃ高い。

野うさぎのロワイヤルこれもまた美味い。

今回の旅の復習。pagos viejosもう今は作っていません。

野生の山羊のロースト。臭みがなく旨味がぎゅっと。

最後に写真を一枚パチリ。

オンダリビアの家族と同じくらい大事な家族。アラメダもフォンダサラの人らもみんな温かい。人として大事な事はここで学んだ気がします。いつもマダムのアウロラはいつでも何かあればうちに来なさい。チンヤって言われてました。温かい。そして私の名前はシンヤ!今も変わらずチンヤでした。まぁどうでもええけど。もっと成長しないとなと心を改めるキッカケになる場所です。また行きます。

Gramona

だいぶ間が空いてしまいました。世の中は新型コロナウィルスで大混乱。当店も例外ではなく非常に厳しい状況に立たされています。こんなご時世ですが不謹慎とは思わず来ていただけると大変救われます。美味しいものを食べて飲んで笑って免疫を高めましょう。

ビルバオから空路バルセロナに移動しグラモナへ。昔からずっと大好きなスパークリングの生産者。数年前にDO CAVAを脱退し9つの生産者と共にCORPINNATと言う新しいカテゴリーを作った。その後3ワイナリーが加わり今は12生産者。何故昨今カバの生産者の中で脱退して新しいカテゴリーを作るのか?私も日々営業しながら感じますがCAVA=安いスペインのスパークリングと言うイメージが消費者に根付いてるよいに感じます。グラモナなんかはその対極にある生産者長期熟成されたカバの代表的な生産者。一番スタンダードなものでも最低3年熟成しグランレセルバだ。CAVAだから低品質ではないし必ずしも安いわけではない。高品質で美味しいものも沢山作られています。DO CAVAのルールは一部の大手生産者に有利な法律になってると聞きます。真面目にやってる人ほど損をするようなシステムではそりゃ嫌になりますよね。CORPINNATの意味はcorazon de penedesという意味だそうだそだ。ペネデスの中心?ハート?と言う和訳になるのかな。とにかく熱いハートを持った奴らと言うのは間違いなさそうだ。

私自身今回の訪問は二度目。変わらず素晴らしい畑とフィロソフィーを持ち環境に優しいワイン造りをしていた。ワイナリーの電気、冷暖房、タンクの冷却のエネルギーは全て太陽光発電。可能な限り自然に優しく。そして畑の見学の車は電気自動車。

ARGENTに使われるシャルドネの畑

グラモナは全てビオディナミ農法で作られています。

畑仕事は可能な限り機械は使いません。


ちょっとしたミニ動物園かと思うくらい色んな動物がいました。そして共存している。


スペシャルキュベになる予定。15年熟成と言うのが少量リリースされたそう。

グラモナの真骨頂。ずっとそれらシステムで守られてきたチャレロので作られてるリキュール。これがグラモナの複雑な味を作り出すのだろう。

歴史を感じます。

ボデガ見学のあとは昼食

色々食べたがやはりスペインはメルルーサが美味い。ぜひスペインではメルルーサを食べてみてください。あと付け合わせのインゲンもまた火入れが抜群シャキシャキウマウマ。

最後にショッチョーのシャビエルたちとみんなで一枚。

カタルーニャも今カタルーニャ問題と言う政治的問題の煽りを受けスペイン全土で不買運動により販売が苦戦しています。そして今はコロナ。人の心配している場合ではないが、こんな時こそくだらない政治問題とか無しにして人同士助け合うことできないものか?スペイン人もカタルーニャ人も基本みんな根が優しいはずなのに。経済的にも苦しいが人の行動の見苦しさが目立ちますね。美味しいワイン飲んで楽しみましょう!考えてもどうしようもないので。この後はAgusti torello mataに。しかし衝撃のアポは貰ってないと言う塩対応に晒されてスキップします。