ホールスタッフKのワイン紹介

今週のオススメワイン 7

今回紹介するワインは、ペガソ・グラニートです。

産地はグレドス山脈にありガルナッチャというブドウを使い、エレガントな味わいのワインで近年注目を集めています。
生産者はテルモ・ロドリゲスといい、スペインでは知らない人はいないくらい有名な方です。
彼は1990年代から、スペイン各地のテロワールや土着品種を重視したワインを造っており、このグレドス山脈のエリアでも早い時期から造っていたと言われています。

私自身はスペインの試飲会でテルモ・ロドリゲスにお会いして、その際に各地域のワインを試飲しましたが、どれもその地域の良さやブドウ品種の特徴が出ていたことが印象に残っています。

飲み口が軽やかで最初に書いた通りエレガントな一方、アルコール度数が14.5度と飲み応えのあるワインに仕上がっています。

スペインはしっかりとした味わいの赤ワインが多いので、そういったワインが苦手な方にはオススメです!

3月に入り陽射しも温かくなりつつあります。
まだまだ不安なことが多いですが、春を感じながら日々を過ごしていけたらと思います。

それではまた次回、よろしくお願いいたします。

ホールスタッフK

今週のワイン紹介 6

今回紹介するワインは、パソ・セニョランスです。

ワインに少し詳しいお客様ですと、スペイン料理店ならこの品種のワインを飲みたいと尋ねられる時があります。赤ですと、紹介しているテンプラニーリョ。そして白は、今回紹介するワインに使われているアルバリーニョです。

アルバリーニョはスペインの北西部ガリシア州の海沿いの産地、リアス・バイシャスでメインに使われているブドウです。
フレッシュな味わいとトロピカルフルーツやハーブ類の香りが特徴で、スペインでも人気のブドウでもあります。
また畑が海から近いこともあり、植え方が日本でもよく見る棚づくりであることも特徴です。

私がこのワインに出会ったのは、5年前にスペインでワインの勉強をしていた時のクラス会でした。
ワインが美味しかったのはもちろんですが、ガリシア出身のクラスメートが持ってきて熱く説明したことも記憶に残る一因でした。

樽を使わず澱と熟成しているため、ブドウ本来の味わいとふくよかさが印象的です。
海沿いで造られているということもあり、魚介類との相性が良く、当店の人気メニューである水タコのガリシア風を始めた魚介系の前菜や魚料理はもちろん、チーズなどとも相性が良いと思いますので、泡ものが苦手な場合は最初からお楽しみ頂けるかと思います。

あっという間に2月も終わりに近づき、少しずつ日が長くなってきたように思えます。
季節の変わり目で体調を崩しやすくなりますが、気をつけてお過ごし下さい。

ホールスタッフK

今週のワイン紹介3

皆さま、こんにちは!
最近また寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?ホールスタッフKです。

今回紹介するワインは、パゴ・デ・カラオベハスです。

産地は内陸部のリベラ・デル・デュエロという、高級赤ワインを多く作っている産地です。

このボデガは、あるレストランの仔豚の丸焼きに合う赤ワインを作るというコンセプトで始まり、高品質なワインを造っています。

ブドウはティント・フィノという、土着のテンプラニーリョを主体にカベルネ・ソーヴィニョンとメルローという馴染み深い国際品種をブレンドしています。
近年はブレンドの比率がティント・フィノが少しずつ上がり、アルコール度数も上がり飲み応えがあるワインに仕上がっています。

仔豚の丸焼きに合わせて造られていますが、実際には幅広い肉料理に合わせやすく、お米料理が肉系の場合はそこから合わせていただいても楽しんで頂けます。

スペインの赤ワインと聞くと、しっかりした味わいのものを思い浮かべる人が多いと思いますが、そのイメージ通りでお楽しみ頂けます!

それでは、また次回もよろしくお願いいたします。
ホールスタッフK

今週のワイン紹介2

皆さま、こんにちは。
まん延防止等重点措置が発令されて早数日。
食事やお酒を楽しむ時間が少なくなってしまいましたが、限られた時間の中で楽しんで頂けるよう精一杯努めていますので、よろしくお願いいたします。

前回スパークリングワインでしたので、今回は白ワインを紹介したいと思います。

今回のワインは、サンタ・クルス・デ・アルタスです。

赤ワインの名産地リオハにあるボデガ、アルタディ社がナバーラ州で造る白ワインです。
ナバーラ州と聞いてもパッと思い浮かばない人が多いかと思いますが、スペイン3大祭りの1つ牛追い祭り(サン・フェルミン)が行われるパンプローナがある州です。

ちなみに当店の名前フェルミンチョは、このサン・フェルミンが由来です!
オーナーシェフの誕生日がサン・フェルミンの7月7日であり、現地修行時代の呼び名がフェルミンチョだったそうです。

ナバーラ州の話で少し脱線してしまいましたが、このワインはガルナッチャ・ブランカというブドウを使っています。
樽で発酵していますが、その後はステンレスタンクで澱と一緒に熟成しているため、樽のニュアンスを感じながら、ブドウ本来の良さを感じられるワインです。

ナバーラ州は野菜で有名なエリアでありますので、現在でしたらピキージョという赤ピーマンを使った料理や、これからの季節ですと、ホワイトアスパラを使った料理とオススメです!
写真はナバーラ州の一風景で、右側のカバーで覆われているエリアにホワイトアスパラの畑です。

まだまだ大変な時期が続きますが、引き続き読んで頂けたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

今週のワイン紹介1

皆さま、はじめまして。
フェルミンチョで働いて、約2年になりましたホールスタッフのKと申します。
スペインでのワインの勉強やワインショップでの仕事を経て、こちらで働き始めました。

これまでのスペインやフェルミンチョでの経験からのワイン紹介をこれから書いていきますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

最初の今回は、スパークリングワインです。
スペインのスパークリングワインというと、カバを思い浮かべる方が多いと思いますが、当店にはほとんどカバと名乗っているスパークリングワインはありません。

その中でも人気なものとして挙げられるのは、グラモナ・インペリアルです。

こちらは数年前までカバを名乗っていましたが、他の数社とと共にコルピナットと呼ばれる団体を作り、高品質なスパークリングワインを造っています。
詳しくは2年前にシェフや先輩達がワイナリーに訪問した記事がありますので、そちらを是非読んでみて下さい。

このグラモナ・インペリアルは、50ヶ月以上の熟成によるふくよかな味わいと心地よい発泡性が特徴的で、最初のアペリティーボから様々なお料理と相性が良いです。

よく料理とワインを合わせたペアリングを注文される方がいらっしゃいますが、私個人的にはこのグラモナ・インペリアル1本で様々な料理とお楽しみ頂けたらと思っております。
そうすることで、ワイン自体の様々な姿を見ることが出来るでしょう。

このような形で、週に一回ワインを紹介していく予定ですので、これからよろしくお願いいたします。

ホールスタッフK