注目品種ゴデージョ カプリチョ

今回紹介するワインは、カプリチョです。

久しぶりの白ワインの紹介となりますが、少し気温も上がってきましたので、これからは夏に向けて白ワインやスパークリングワインを紹介していけたらと思います。

このワインにメインで使われている、ブドウ品種ゴデージョ。
あまり聞き馴染みのない方が多いかと思いますが、別の産地ではワインの評論誌で高得点を付けられたり、品質の向上が著しい、注目のブドウ品種となっています。

特徴としましては、フルーティーで飲みやすいワインに仕上がることが多く、樽熟成をしたものだとボディのある飲みごたえのあるワインとして、ワイン愛好家達からも親しまれています。

このワインを造っているボデガス・イ・ビニェードス・ガンセードは、ビエルソというエリアにあり、海抜500〜650mに畑を持っており、樹齢も65〜100年という非常に古い樹を多く育てています。

ゴデージョを主体に、同じくビエルソの土着品種のドーニャ・ブランカをブランドしていることもあり、ゴデージョの果実味とドーニャ・ブランカの綺麗な酸のバランスが良い仕上がりを持つワインとなっています。

お食事は野菜や魚介類にはもちろん、白身のお肉とも相性が良いので、万能白ワインです。
お二人でも、最初にスパークリングワインをグラスで乾杯をし、次にカプリチョをボトルで、物足りない場合は最後にお肉料理などで赤ワインをグラス、とするとしっかりワインもお料理もお楽しみ頂けるかと思います!

最近は曇りの日が多く、すっきりとしない天気ですが、気持ちだけでもすっきりしたい時にいかがでしょうか?

クラシックリオハ ビーニャ・トンドニア レセルバ

今回紹介するワインは、ビーニャ・トンドニア レセルバです。

リオハはスペインの赤ワインの名産地の一つです。
スペインですと、グラスの赤ワインを頼むと店員から、リオハかリベラ・デル・デュエロか聞かれるほど親しまれていますが、日本だと見かけることが少なく、ワインを勉強したり、好きな方以外では、なかなか知られていないこともあります。

個人的なイメージですが、リオハのワインの特徴はやはり熟成感。
樽熟成と瓶熟成の期間の長さでクリアンサ、レセルバ、グランレセルバとカテゴリーが分かれていて、わかりやすさもあります。(最近のリオハのワインは、瓶熟成をしてないこともあり、このカテゴリーが付いていないこともありますが…)

このビーニャ・トンドニアを造っている、ロペス・デ・エレディア社は瓶内での熟成をしっかりしているため、長いものだと10年近い時を経てリリースされるものもあります。

しっかりとした味わいよりも、熟成から来る酸やエレガントさが強く出ているため、ややミディアム寄りのフルボディなニュアンスがあります。

そんなワインに合わせたいのは、スペインの北部でよく食べられているLボーンステーキ「チュレトン」です!

こちらのお肉も熟成されているため、赤身の旨味を味わいながら脂身も美味しく召し上がることが出来ます。
ビーニャ・トンドニアのエレガントな酸がお肉と非常に相性が良いので、是非お試し頂きたいです!

こちらのチュレトンはボリュームがありますが、21時以降のアラカルトでもご用意もあります。
詳しくは、ご予約の際にスタッフまでお問合せ下さい。

また遅くなりましたが、当店のゴールデンウィーク休みは4月29日から5月3日まででございます。

それでは皆様、良いゴールデンウィークをお過ごし下さい。

チャコリウィーク開催!

本日4月9日から15日まで、チャコリウィークが開催されます!

こちらは、バスクのサン・セバスティアン市と香川県丸亀市との姉妹都市協定が結ばれた日が4月9日ということから企画されたイベントです。
参加店舗ではバスクで造られたワイン、チャコリをグラスで提供され、当店でも定番の微発泡性のものから、熟成系、さらにはチャコリの赤ワインもグラスで提供いたします!

この機会に是非、チャコリをお食事と一緒に楽しんでみて下さい!

ワインと郷土料理 ボバル サン・ブラス

今回紹介するワインは、ボバル サン・ブラスです。

ボバルがブドウの品種名で、サン・ブラスはボデガ名とシンプルな名前となっています。

ボバルというブドウは、スペインの中心部カスティーリャ・ラ・マンチャ州の東部とバレンシア州の土着品種で、豊かな果実味が特徴的です。
また近年は、他のブドウより抗酸化作用が強いとも言われており、注目が浴びているそうです!

2000リットルのフードルという大きめの樽で14ヶ月間熟成されていますが、ボバル本来の果実味がしっかり出ている一方、熟成感もありますので、非常に良く仕上がっています。

このワインは肉料理との相性が良いことはさる事ながら、こちらのワイナリーがバレンシア州にあるということで、パエリアとも相性が抜群です!

写真のパエリアはうなぎを使ったパエリアで、コース料金とは別途料金が掛かりますが、その日のおまかせパエリアもございますので、ご予約の際にはパエリア希望の旨をお伝え下さい。
(ご希望がない場合、当日の仕入れの状況などにより、アロスメロッソというスペイン風リゾットになる可能性がございます。)

まん延防止等重点措置法が明け、ゆっくりお食事を楽しまれる方、また遅めに来店される方も少しずつ増えてきました。
個室や大人数でのご予約も少しずつ増えてきておりますので、歓送迎会での利用をお考えの方はお早めの予約をお願いいたします!

チャコリ=微発泡? ドニエネ ベインテ

今回紹介するワインは、ドニエネ ベインテです。

白ワインを希望されるお客様には味のお好みやご予算を聞くのですが、味は辛口が良いというお声をよく聞きます。
シェリーなどを除き基本的には辛口のものが多く、次にどういった辛口が良いかも伺います。
すっきりした辛口、フルーティーな辛口、しっかりボディのある辛口などをお伝えして、すっきりした辛口となると、まず候補にチャコリが挙がります。

チャコリは、スペイン北部バスク地方で造られるワインで微発泡性のものが多く、高い位置から注がれることもあり、バスクブームと同時に認知度が上がりました。
今回のドニエネ ベインテも、チャコリと呼ばれるものではありますが、こちらは微発泡ではありません。
8ヶ月間の樽熟成をしており、フレッシュな微発泡は無くなり少しボディが出てきていますが、本来持っている豊かな酸のおかげで、すっきりした味わいを保っています。

こちらのボデガには4年前、サン・セバスティアンのワインショップで働いていた時に訪問したことがあり、アンチョビやベントレスカと呼ばれるビンナガマグロのトロツナの缶詰、またマグロのタルタルと言った食材に合わせて楽しみました。



当店ですと、魚介類はもちろん今が旬のホワイトアスパラを使った料理とも相性が良いと思いますので、ご希望の場合は、予約の際にお伝え下さい!

まん延防止等重点措置法が延長となりましたが、少しずつお客様が戻ってきており、個室が埋まっている日も出てきています。
お席のご希望などございましたら、お早めにご連絡下さい。

今週のオススメワイン 7

今回紹介するワインは、ペガソ・グラニートです。

産地はグレドス山脈にありガルナッチャというブドウを使い、エレガントな味わいのワインで近年注目を集めています。
生産者はテルモ・ロドリゲスといい、スペインでは知らない人はいないくらい有名な方です。
彼は1990年代から、スペイン各地のテロワールや土着品種を重視したワインを造っており、このグレドス山脈のエリアでも早い時期から造っていたと言われています。

私自身はスペインの試飲会でテルモ・ロドリゲスにお会いして、その際に各地域のワインを試飲しましたが、どれもその地域の良さやブドウ品種の特徴が出ていたことが印象に残っています。

飲み口が軽やかで最初に書いた通りエレガントな一方、アルコール度数が14.5度と飲み応えのあるワインに仕上がっています。

スペインはしっかりとした味わいの赤ワインが多いので、そういったワインが苦手な方にはオススメです!

3月に入り陽射しも温かくなりつつあります。
まだまだ不安なことが多いですが、春を感じながら日々を過ごしていけたらと思います。

それではまた次回、よろしくお願いいたします。

ホールスタッフK

今週のワイン紹介 6

今回紹介するワインは、パソ・セニョランスです。

ワインに少し詳しいお客様ですと、スペイン料理店ならこの品種のワインを飲みたいと尋ねられる時があります。赤ですと、紹介しているテンプラニーリョ。そして白は、今回紹介するワインに使われているアルバリーニョです。

アルバリーニョはスペインの北西部ガリシア州の海沿いの産地、リアス・バイシャスでメインに使われているブドウです。
フレッシュな味わいとトロピカルフルーツやハーブ類の香りが特徴で、スペインでも人気のブドウでもあります。
また畑が海から近いこともあり、植え方が日本でもよく見る棚づくりであることも特徴です。

私がこのワインに出会ったのは、5年前にスペインでワインの勉強をしていた時のクラス会でした。
ワインが美味しかったのはもちろんですが、ガリシア出身のクラスメートが持ってきて熱く説明したことも記憶に残る一因でした。

樽を使わず澱と熟成しているため、ブドウ本来の味わいとふくよかさが印象的です。
海沿いで造られているということもあり、魚介類との相性が良く、当店の人気メニューである水タコのガリシア風を始めた魚介系の前菜や魚料理はもちろん、チーズなどとも相性が良いと思いますので、泡ものが苦手な場合は最初からお楽しみ頂けるかと思います。

あっという間に2月も終わりに近づき、少しずつ日が長くなってきたように思えます。
季節の変わり目で体調を崩しやすくなりますが、気をつけてお過ごし下さい。

ホールスタッフK

今週のワイン紹介 5

今回紹介するワインは、ビクトリーノです。

こちらのワインは、トロというスペインの内陸部の産地で造られており、ボデガは赤ワインの名産地の一つ、リオハの名家エグレン家が持つテソ・ラ・モンハです。

ブドウはティンタ・デ・トロというブドウが使われています。
このティンタ・デ・トロは、テンプラニーリョというスペインの代表的なブドウと同じと言われていますが、土地の特性から異なる性質を持つようになりました。

しっかりとした樽の熟成感や、黒い果実を彷彿させるような香りや味わいがありながら、渋みなどをあまり感じさせず、逆に繊細さを感じるような仕上がりとなっています。

フルボディのワインですので、肉料理にしか合わないのではと思われがちですが、飲み疲れしないので、赤ワインがお好きな方でしたら温前菜などから合わせていけるかと思います。

最近は少し穏やかな気温がありますが、寒い日がまだ続くみたいですので、お身体に気をつけてお過ごし下さい。

ホールスタッフK

今週のワイン紹介4

皆さま、こんにちは。
明日は雪が降り、積もるとのことですので体調管理と足元には気をつけようと思っています、スタッフKです。

今回紹介するワインは、白ワインのナバエレロスです。

こちらのワインはスペインの首都マドリッド近郊で造られているワインです。
標高600〜830mという高地に畑が位置しており、ナバエレロスに使われているブドウは、樹齢25〜80年という古い樹から出来ています。
今回使われているブドウは、アルビージョという土着品種を主体にマカベオという、地中海側や北部でよく造られているブドウです。
500〜600リットルの大きなオーク樽で発酵、熟成されているため、樽の風味が効いた味わいとなっております。
しかしアルコール度数が12.5%と低く、飲み疲れしたり料理の邪魔にはならないため、最初の前菜から幅広く合わせられます。
個人的には、ブラータチーズなどのフレッシュチーズを使ったサラダ仕立ての料理や、ホタテを使った料理と相性が良いと思います。

まん延防止等重点措置法が延長になりそうですが、今が旬の食材も多数あります。
感染対策はしっかりしていますので、ご予約お待ちしております!

今週のワイン紹介3

皆さま、こんにちは!
最近また寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?ホールスタッフKです。

今回紹介するワインは、パゴ・デ・カラオベハスです。

産地は内陸部のリベラ・デル・デュエロという、高級赤ワインを多く作っている産地です。

このボデガは、あるレストランの仔豚の丸焼きに合う赤ワインを作るというコンセプトで始まり、高品質なワインを造っています。

ブドウはティント・フィノという、土着のテンプラニーリョを主体にカベルネ・ソーヴィニョンとメルローという馴染み深い国際品種をブレンドしています。
近年はブレンドの比率がティント・フィノが少しずつ上がり、アルコール度数も上がり飲み応えがあるワインに仕上がっています。

仔豚の丸焼きに合わせて造られていますが、実際には幅広い肉料理に合わせやすく、お米料理が肉系の場合はそこから合わせていただいても楽しんで頂けます。

スペインの赤ワインと聞くと、しっかりした味わいのものを思い浮かべる人が多いと思いますが、そのイメージ通りでお楽しみ頂けます!

それでは、また次回もよろしくお願いいたします。
ホールスタッフK